魔女の名前セレクションとして、ジャンル別に魔女の名前をピックアップしてみました。
そもそも、魔女とは、女妖術師のことで、その術を使い他人に災いをもたらすものとされています。
また違う文献には、悪魔と契約を交わし魔力を得た女性のこと、とも書かれています。
大昔のヨーロッパにおいて、魔女は忌み嫌う存在であったことは歴史的な出来事を見てもわかりますよね。
例えば、魔女狩り。
これには宗教的なことも関係してきますが、罪のない多くの女性が魔女の汚名を着せられて処刑されました。
当時は、現在のように医療が確立されていなかった時代。
医師が判断できないものはすべて、悪魔の仕業となってしまい、魔女という存在が一人歩きしてしまった結果なのでしょう。
いずれにせよ、魔女という存在は、あまり好ましくない存在であったことは間違いないと言えそうです。
さて、そんな魔女ですが、今ではたくさんの童話やアニメ、漫画、そしてディズニー作品に登場しています。
どんな名前の魔女がいるのか、ジャンル別に見ていくことにしましょう。
★ジャンル別魔女の名前セレクション30!
ジャンル別とは、神話、アニメ・ドラマ、漫画で分けてみました。懐かしい名前や、最近目にした名前もあるかもしれませんね。
神話
神話の中に登場する魔女は、次の通りです。キルケー(ギリシャ神話)
太陽神であるへーリオスと、水の神オーケアノスの娘ペルセーイスの間に生まれた娘。海の神、グラウコスが恋した美女スキュラの下半身を、嫉妬心から怪獣に変えてしまったり、古代ギリシャの伝説「トロイア戦争」に出兵した兵士を豚に変えたりとやりたい放題の魔女です。
メデイア(ギリシャ神話)
神の血族であるメデイアですが、魔術を使うことで魔女と呼ばれています。上で紹介したキルケーは叔母にあたるため、魔女と呼ばれるゆえんは何となく理解ができるような気もしますが・・。
一目惚れした男、英雄イアソンを助けるために実の弟を手に掛けたり、イアソンの財産を奪おうとしたイアソンの叔父、ペリアスを自らの手を汚さずにペリアスの娘たちに殺させるなど、数々の残虐行為を行いました。
その点では、キルケーとは比較にならないほどの魔女っぷりと言えるかもしれません。
アニメ・ドラマ
アニメやドラマに登場する魔女は次の通りです。サマンサ・スティーブンス(奥様は魔女)
「奥様は魔女」の主人公。人間であるダーリンと恋に落ち、結婚をします。
サマンサ自体は人間界が気に入っていたものの、この結婚を快く思っていない母親のエンドラは、人間であるダーリンへいたずら魔法をかけては困らせてばかり。
もちろん、そんなことに屈するサマンサではなく、根っからの楽天的な性格で乗り越えていきます。
人間界で普通の生活をしようと奮闘する、何とも可愛らしい魔女です。
ハーマイオニー(ハリー・ポッター)
映画「ハリー・ポッター」で、主人公ハリー・ポッターの親友の魔法使いの少女。生真面目で完璧主義者のため、ときおり周囲からうっとうしがられますが、そこも彼女の個性。
用心深く、確信のないことは口にしませんが、内に秘める正義感や情熱は誰にも負けないものがあります。
キキ(魔女の宅急便)
スタジオジブリ制作の「魔女の宅急便」の主人公。ふるさとを離れ、一人前の魔女になるべくさまざまな困難に立ち向かいます。
根が真面目な性格ゆえに、スランプに陥ってしまった際は魔力が弱まってしまいましたが、立派に壁を乗り越え、胸を張って魔女と言えるようになりました。
湯婆婆(千と千尋の神隠し)
湯婆婆(ゆばーば)は、スタジオジブリ制作の「千と千尋の神隠し」に登場する魔女。神々が通う湯屋「油屋」の女経営者でもあります。
双子の姉には同じく魔女の銭婆(ぜにばー)がおり、魔力は姉の方が上とも。
強欲で非道な性格の持ち主ではありますが、根っから悪い人でもないというのが、いかにもジブリの描く魔女と言ったところでしょうか。
メアリ(メアリと魔女の花)
「メアリと魔女の花」は、スタジオポノック制作のアニメーション映画で、その主人公がメアリです。魔法の国が登場し魔法の大学があったりと、魔法づくしの作品になっており、大人が見ても楽しめる作品になっています。
マレフィセント(眠れる森の美女)
マレフィセントは、ディズニー映画「眠れる森の美女」に登場する魔女。金色の瞳に鋭い2本の角を模した髪型、漆黒のマントを羽織り、緑の水晶玉のついた杖を持つ・・と、まさに魔女と言った容姿です。
魔の山の古城に、グーンという怪獣やディアブロというペットの鳥とともに暮らしています。
アーラス(リトル・マーメイド)
アーラスは、ディズニー映画「リトル・マーメイド」に登場する海の魔女。昔々に、自分を海の王国から追い出した王様を恨み、復習のために海の王国の征服を企てます。
海の王国の王女、アリエルを利用してさまざまな罠を仕掛けますが、もちろん、うまくいくはずもなく、海辺の王国の王子に討たれてしまいます。
ククリ(魔法陣グルグル)
「魔法陣グルグル」に登場するヒロイン。神の踊り子ミグミグ族の唯一の生き残りで、闇魔法グルグルの使い手。
心優しく、可愛いものや甘い物、花などが好きな女の子らしい性格の魔女。
サリー(魔法使いサリー)
原作は横山光輝、東映の魔女っ子シリーズの第1作品目「魔法使いサリー」の主人公。魔法の国の王女サリーの、人間界での生活を描いた作品。
仲の良い友達のよし子やすみれが困ったときは、さりげなく魔法を使ってサポートし、問題を解決していきます。
魔法使いサリーをきっかけに、魔女っ子シリーズはどんどん人気を博していくことになります。
加賀美あつ子(ひみつのアッコちゃん)
アッコちゃんの愛称で呼ばれる、「ひみつのアッコちゃん」の主人公。原作は赤塚不二夫で、東映の魔女っ子シリーズ第2弾の作品。
魔法の鏡を使ってさまざまな人物に変身し、問題を解決していきます。
先程ご紹介した、「奥様は魔女」から思いついた作品とされ、アッコが使うコンパクトは、世の中の少女たちに夢を与えたものでした。
神崎メグ(魔女っ子メグちゃん)
魔界の次期女王候補で、もう一人の魔女「ノン」と修行の一環として人間界に暮らすというお話の「魔女っ子メグちゃん」。冷静沈着で優等生という今までの魔女っ子のイメージを覆す、考えるよりもまず先に動くという点が、多くの共感を得たのかもしれませんね。
なお、それまでは女子ウケの良い演出でしたが、魔女っ子メグちゃんは男子ウケの良い演出になっており、少年層の視聴者が増えたとか・・。
クリィミーマミ(魔法の天使 クリィミーマミ)
現在、30周年記念特設サイトが開設されている「魔法の天使 クリィミーマミ」。主人公は森沢優という10歳の少女。
魔法によってクリィミーマミに変身して、アイドルとして芸能界デビューを果たします。
魔法を使って、夢と現実の二重生活を送る主人公の心の揺れが見所とも言える作品です。
ペルシャ(魔法の妖精 ペルシャ)
「魔法の妖精 ペルシャ」は、11歳の少女、速水ペルシャが主人公。妖精の国、ラブリードリームで妖精から託された魔法のバトンを使って愛のエネルギーを集め、危機に瀕しているラブリードリームを救うという物語。
「わーの、わーの」や「うっすらパー」などの独特なペルシャ語は、当時の子供たちのハートをがっちり掴みました。
マジカルエミ(魔法のスター マジカルエミ)
マジカルエミは「魔法のスター マジカルエミ」の主人公、香月舞が、鏡の妖精から貰った魔法のブレスレッドを使って、人間的に成長していく作品。人間ドラマを感じさせる異色の作品で、他の魔女シリーズよりも骨太の印象があります。
ミンキーモモ(魔法のプリンセス ミンキーモモ)
「魔法のプリンセス ミンキーモモ」の主人公。夢と魔法の国、フェナリナーサから地球へとやってきた王女ミンキーモモが、夢と希望を取り戻すために、魔法を使って成長していく作品となっています。
実はこの作品、「空モモ」と呼ばれる第1作と、「海モモ」と呼ばれる第2作があります。
どちらも、従来の子供向けの魔女っ子シリーズとは異なり、重いテーマとなっています。
かといって、子供に難しいわけではなく、子供も大人も胸を打たれた不朽の名作と言われています。
機会があったら、ぜひ、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
春風どれみ(おジャ魔女どれみ)
「おジャ魔女どれみ」シリーズの主人公で、魔女の正体を見破ったことで、魔女見習いとして修行する物語。ドジでおっちょこちょいの主人公は、多くの視聴者の心を掴んだことでしょう。
なお、魔女見習い仲間には、同級生の藤原はづき、妹尾あいこ、瀬川おんぷ、どれみの妹ぽっぷがいます。
木幡真琴(ふらいんぐうぃっち)
「ふらいんぐうぃっち」の主人公で、青森県弘前市を舞台にした新米魔女のお話。真琴には姉の茜がいますが、とても優秀な魔女で、その世界では有名な人物のよう。
東北ののんびりとした空気感と、主人公の醸し出す雰囲気がとても穏やかで、ホッとできる作品となっています。
鹿目まどか(魔法少女まどか☆マギカ)
「魔法少女まどか☆マギカ」の主人公、鹿目まどか。彼女を取り巻く人間が、魔法少女として強力な敵に立ち向かっていく物語。
少女が好んで視聴していた魔女っ子ものでしたが、この作品はだいぶその概念を覆す作品になっています。
きわどい戦闘シーンなどもあり、どちらかと言うと少年アニメの要素が含まれている節があり、テーマ的にも重い雰囲気の作品。
最終的には主人公も魔法少女になるわけですが、何とも独特な空気感で多くのファンに愛されています。
ゼロ(ゼロから始める魔法の書)
ライトノベルが原作の「ゼロから始める魔法の書」に登場する魔女。世界を滅ぼすほどの強大な力を持つ魔法の書を手に入れるために、主人公とともに旅をする物語。
銀髪に青紫の瞳、直視できないほどの美しさを持つ彼女は、古くから語り継がれている魔女のイメージを継承しているのかもしれません。
イゼッタ(終末のイゼッタ)
第二次世界大戦時のヨーロッパに非常に似た世界を舞台に物語が展開していく「終末のイゼッタ」の主人公。魔女一族の末裔として、平和のために強大な敵に立ち向かっていきます。
大切なものを守るために自らの力を使う姿勢は、多くのファンの共感を得ていたことでしょう。
マリア(純潔のマリア)
「純潔のマリア」の舞台は、血で血を洗う百年戦争真っ只中の中世ヨーロッパ。主人公のマリアは、戦争を嫌う魔女で天界の意向に背き行動します。
先程のイゼッタもそうですが、近年の魔女は、言い伝えのような「悪者」のイメージは全くなく、平和を愛する魔女が多いようです。
漫画
漫画に登場する魔女は次の通りです。仙童 紫(ロザリオとバンパイア)
仙童 紫(せんどう ゆかり)は、人気漫画「ロザリオとバンパイア」に登場する魔女。主人公たちにピンチを助けてもらい、行動を共にするようになります。
天才的な魔力を持ち、魔法で鋼鉄のタロットカードやタライを操り戦います。
なお、ロザリオとバンパイアはアニメ化もされていますので、興味のある方はぜひご覧になってみて下さいね。
橙条 瑠妃(ロザリオとバンパイア)
橙条 瑠妃(とうじょう るび)は、紫と同じく、人気漫画「ロザリオとバンパイア」に登場する魔女。マゾヒストの一面を持ち、育ての親や人間へ復讐を企てていましたが、後に改心しています。
魔法で変身することができ、戦闘の際は、背中の黒い翼を使うなど、魔女要素たっぷりの人物です。
火々里 綾火(ウィチクラフトワークス)
火々里 綾火(かがり あやか)は、「ウィッチクラフトワークス」に登場する魔女で、ヒロインに位置づけられる人物です。強力な炎を自在に扱う魔女で、スタイルも良く、通学する学校全生徒から「姫様」と慕われるほどの美少女。
エマ(magico)
エマは、週刊少年ジャンプに掲載されていた漫画「magico(マジコ)」のヒロインで、黒魔女。世界を滅ぼす程の魔力を封印するために、主人公とさまざまな困難に立ち向かうという物語です。
エヴァ(百年恋慕)
エヴァは、花とゆめコミックスの漫画「百年恋慕」に登場する主人公の魔女。魔女であるがゆえに不吉な存在とされ忌み嫌われてきたエヴァに、自身の住む王国の王子の病を治す代わりに、王子の弟をもらい受け、ラブストーリーに発展していきます。
はかなげな魔女といった感じで、今まで紹介してきた魔女とは少し異なるかもしれませんね。
ロッテ(タッジー・マッジー)
「タッジー・マッジー」も、花とゆめコミックスの漫画で、ロッテは主人公の魔女。精霊たちと共存してきた田舎町、モーゲンを舞台に、町の平和を守るため成長していく魔女の物語を描いています。
るるも(まじもじるるも)
るるもは、漫画「まじもじるるも」の主人公で、契約を結んだ者の願いを叶えることのできる魔女。魔女と言えば魔法のほうきですが、運動神経が鈍く、魔法のほうきに乗ることができないのが悩み。
他の魔女と違い、劣等感のあるキャラクターとして描かれているのが特徴。
まとめ
今回は、ジャンル別に魔女の名前をセレクトしてご紹介しました。もちろん、今回ご紹介した他にも、たくさんの魔女たちが描かれています。
神話の世界はもちろん、アニメや漫画には、オリジナリティの溢れている魔女がたくさんいますので、ぜひ、お気に入りの魔女を探してみて下さいね。