子供の名前を付ける際、漢字に気を遣いますよね。
漢字にはたくさんの種類があり、込めたい願いに、より近い漢字を使いたいもの。
しかし、漢字には名前に使えないものや、使わない方が良いものが存在します。
一体どんな漢字で、なぜ使うことができないのでしょうか?
名前に使えない漢字の例30語
まずは、実際に名前に使えない漢字30語を、例としてピックアップしてみました。
・曖(あい) ・祟(すい・たたり)
・籐(とう)・綵(さい・あや)
・帷(い・とばり) ・唖(あ)
・玻(は) ・枸(く・こう)
・杞(こ・き)・薺(なずな)
・穐(あき・しゅう) ・珪(けい)
・赫(かく・あか) ・厦(か)
・荅(あずき)・薊(あざみ)
・薔(ば・しょう) ・薇(ら)
・藜(れい・あかざ) ・萊(あかざ・らい)
・檸(ねい・どう)・檬(もう)
・棗(なつめ) ・埌(ろう)
・琅(ろう) ・諳(おん・あん)
・睛(ひとみ・しょう)・晴(はる・せい)
・茗(めい) ・璦(あい)
現在、日本で確認されている漢字は約18万と言われ、辞書やパソコンに登録されている漢字は5万を超えると言います。
その内、名前に使うことのできる漢字、いわゆる、常用漢字や人名漢字といったものは、何と、2998字しかありません。
素敵な漢字はたくさんあるのに、人名として使うことができないなんて、何とも残念な話ですよね。
限られた漢字の中で、愛する我が子に素敵な名前を授けなくてはならない、なかなかのプレッシャーだとは思いますが、ぜひ、素敵な名前を探してあげて下さいね。
なぜ人名に使えない漢字があるのか?
現在、日本には約18万もの漢字があるというのに、なぜ、人名に使えない漢字があるのでしょうか?それは、名前を付ける際の漢字の使用について、戸籍法施行規則第60条で常用漢字若しくは人名漢字の中から使うこと、と定められているからです。
認められていない漢字の多くは、旧字体や画数が明らかに多い漢字。
一般的に、読み書きが難しいと判断される漢字は、常用漢字や人名漢字からは外されている傾向にあります。
また、同じく戸籍法第50条には、子供の名前には常用平易(へいい)な文字、つまり、広く一般的に使われ、簡単に理解できる文字でなければならない、とされています。
つまり、使えない漢字=広く認識されていない漢字である可能性が大きいということで、名前には不向きとされ、付けることができないと考えることができます。
ただし、近年、名前に使える漢字は増えてきています。
今は人名漢字に登録されていない漢字でも、もしかしたら近い将来登録される漢字も出てくるかもしれませんね。
名前に使わない方が良い漢字とは?
ひとつの漢字には、いろいろな意味があることが多いですが、マイナスの意味を持つ漢字も多く存在します。名前には使うのが難しい漢字とその理由をまとめてみました。
身分の高さを感じさせる漢字
「帝」や「皇」、「妃」、「貴」など
王族や貴族を連想させ、身分の高さがうかがえる漢字。利己的で自己中心的な性格になりやすく、ワガママな子になるといわれています。
皆に愛される子になって欲しいというのは、名付ける際の根本にある願いと言うべき所なので、あまりオススメできない漢字なのかもしれません。
健康に関わる漢字
「汰」や「淀」、「滞」など
風水的には、水と健康運は大きな関わりがあると言われています。清らかな水であれば、健やかにすくすく育つところも、そうでなければ逆効果。
「汰」という字は、濁った水を意味し、「淀」も、淀むという言葉があるように、あまり良い意味では使われず、汚れた水を表します。
「滞」という字も、水が汚れて流れない様子から、名前には不向きと言えるでしょう。
武器や戦闘に関する漢字
「刀」や「刃」、「銃」、「戦」、「闘」、「軍」、「兵」など
戦闘や武器はを表す漢字は、文字通り、気性が荒く、攻撃的な子になりやすいと言われています。強くたくましい子になって欲しいという願いの場合は、これらの漢字を使わないようにした方がいいかもしれませんね。
終わりを意味する漢字
「亜」や「了」など
終わりを意味する漢字とは、あまり縁起が良いとは言えない漢字をさします。生命の終わりを連想させる「死」や「墓」などは、誰が見ても分かりますが、意外と、昔から名前に使っている漢字も多く含まれています。
例えば「亜」という字。
貴族のお墓を意味する漢字で、あまり縁起が良い漢字とは言えないようです。
また、「了」という字は、象形文字の手足を布で巻いた幼児の意味とされ、やはり縁起の悪い漢字と言われています。
変化の激しさを表す漢字
「桜」や「馬」、「空」など
花や植物、動物は寿命が短く、取り巻く環境の変化が目まぐるしく起こるとされ、名前に取り入れると変化が激しい人生になると言われています。同じような意味合いで、天気に関する漢字もまた、変化を意味すると言われています。
空模様は目まぐるしく変わるので、やはり、変化の絶えない人生になると言われています。
ただしこれらの漢字は良い意味合いの部分も多く、組み合わせを考えてマイナスイメージが出ない様にしておけば大丈夫かなと思います。
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良いイメージのこんな漢字も使わない方がいい!?
今まであげてきた漢字は、どちらかと言うと想像がつくかな?といったところだったと思います。しかし、中には良いイメージのあるこんな漢字も使わない方が良いとされているのをご存じでしょうか?
幸せが強すぎる漢字
幸せが多いことは願ってもないことですが、幸せと不幸せは表裏一体とされ、幸せが強すぎる名前は、その落差が激しくなると言われています。
そのため、幸せそのものをストレートに表現する名前も避けた方が良いとされています。
「幸」や「寿」、「慶」などの漢字は、まさにダイレクトに幸せを表す漢字で、幸せが強すぎる漢字。
「福」や「宝」も、誰もが幸せを想像でき象徴的な漢字なので、露骨な組み合わせは避ける方が良いかも。
二面性のある漢字
先程の幸せの強すぎる漢字と同じく、一見、良さそうなイメージの感じも、実はあまり良い印象を感じさせない漢字もあります。
例えば、「陽」という漢字。
太陽のように、皆に愛される存在になって欲しいとつけることが多い漢字です。
しかし、ご存じのように、太陽は昇って沈むを繰り返します。
このことから、浮き沈みの激しい人生になるという意味も含まれます。
「絆」という漢字も、人と人との繋がりを大切にして欲しいと願って付けがちですが、漢字の意味としては、束縛するという意味があります。
縛りの強い人生を象徴するとも言われますので、名前として考える際は子供の重荷にならない様に注意する必要があるかもしれません。
干支にまつわる漢字
変化の激しさを表す漢字で、植物や動物、天気は避けた方が良いとお話しましたが、干支である十二支もまた名前には取り入れない方が良いとされています。
干支は縁起物ではありますが、やはり、寿命が短いとされ、あまりいい意味では捉えられません。
干支は、一年ごとに変わることも変化が多いと言われる点かもしれません。
「龍」、「獅」、「雛」などは、名前には避けた方が良いかもしれませんね。
最後に
今回は、子供の名前に使いない漢字と使わない方が良い漢字をご紹介してきました。
最近の名前は、読み方を決めてから漢字を決める傾向があります。
もちろん、それも決して悪くはありませんが、漢字にはそれぞれ意味があり、中には一生背負っていくには、不向きな漢字もあります。
名前を決める際は、組み合わされた意味だけではなく、1字1字の意味をしっかりと考えてあげましょう。